1996-09-09 ArtNo.7531
◆<馬>貿易赤字削減のシステム化が新予算のテーマに:副首相
【クアラルンプル】体系的な貿易赤字削減戦略の導入が新年度予算案の主要なテーマになる。
アンワル副首相兼蔵相は6日催された“インダストリアル・エクサランス”の表彰式の席上、以上の消息を語った。5月、6月の貿易収支は黒字を記録、上半期の貿易赤字は昨年同期の56億Mドルから7億9840万Mドルに85.7%縮小した。しかしながらマレーシアは経済成長を維持するためにも資本財の輸入を必要としており、貿易赤字は向こう数年持続する見通しだ。政府はこの種の輸入を規制する考えはないが、国民の贅沢品輸入の拡大に懸念を抱いている。消費財の輸入は輸入全体の14.2%を占めるに過ぎず、パーセンテージは大きくないが、その額は280億Mドルと、マレーシアの人口に比して高めである。政府は引き続き奨励措置や減税を通じて地元の生産性及び効率アップを促す方針と言う。
一方、ラフィダ通産相は席上、マレーシアは2000年までに年間輸出総額を3500億Mドルに引き上げる必要があると指摘した。(NST,BT)
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