1996-09-07 ArtNo.7520
◆<馬>世界の油脂市場独占を:一次産業相、業界を激励
【クアラルンプル】マレーシアは海外農園事業への投資、成長市場への精油所の移転、パーム油の非伝統用途の開拓等を通じて世界の油脂市場における独占的地位の確立すべきだ。
マレーシア戦略研究センターが主催したフォーラムの席上、リム・ケンヤイク一次産業相は以上のように業界を激励した。同相によれば、世界一のパーム油生産/輸出国のマレーシアにとって有利な2つの要因は、パーム油は大豆や小豆に比してその用途が広く、大規模に生産できる上、僅か3年で成熟、その後27年間収穫ができる。しかしマレーシアにはその栽培に必要な土地も労働力も最早存在せぬため、インドネシア、カンボジア、南部フィリピン、南太平洋諸島、南米、アフリカ等に進出する必要がある。マレーシアは既にインドネシアのパーム油事業に10億Mドルを投資している。パーム油投資家は有名ブランドと合弁を組み例えばトイレタリー等の下流部門に進出すべきで、工業用途も開拓すべきだと言う。(NST,BT:9/6)
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