1996-09-07 ArtNo.7511
◆<星>ナットスチール、鉄鋼部門再建にS$6600万引き当て
【シンガポール】ナットスチールは、96年6月期中間決算に、営業レベルで7.5%増の純益1794万Sドルを計上したものの、特別項目で3169万Sドルの損失を被り、ボトム・ラインでは1375万Sドルの純損失を報告した。
特別項目の損失は、経営不振に陥っている国内製鋼部門(営業損S$310万)のリストラを決定したためで、これに6600万Sドルが引き当てられた。しかしジュロン・タウン公社(JTC)へのマクダーモット・ハウス売却に伴う3570万Sドルの特別収入に救われ、特別損失は3169万Sドルに抑えられた。
同期の売上は10億9000万Sドルで、製鋼と不動産部門は不振だったが、電子と工業部門が健闘した。電子部門の税引き前利益は約3倍の1820万Sドル達し、グループ税引き前利益のほぼ半分を占めた。また工業部門がグループ税引き前利益の65%に当たる2540万Sドルを稼いだ。アン・コンホア社長によると、電子部門最大のナットスチール・エレクトロニクスは近く上場されると言う。(ST,BT,LZ:9/6)
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