1996-09-06 ArtNo.7500
◆<星>ダイムラー、アジア・ファイナンシャル・センター設置
【シンガポール】ダイムラー・ベンツは4日シンガポールにアジア・ファイナンシャル・トレジャディー・センターをオープンした。
Manfred Gentz財務担当重役(CFO)によると、シンガポール市場で5億~10億Sドルを調達し、欧州/米国におけるリーシング・ビジネスに充当することも検討されている。ニューヨーク、ロンドン、ブリュッセルに加え、シンガポールにもファイナンシャル・センターが開設されたことにより、24時間体制の取引が可能になった。アジア・ビジネスは現在グループ営業額の10%を占めるに過ぎないが、同シェアの拡大が目指されており、同社は向こう数年間に新たに50億米ドルを域内事業に投資する計画だ。この内の多くは中国とインドに投じられる。同社はこうしたプロジェクトの資金を調達する上でガバメント・オブ・シンガポール・インベストメント・コーポレーション(GIC)やタマセク・ホールディングズとの提携を計画、またシンガポール航空(SIA)にエアバスをリースすることも検討していると言う。シンガポール拠点の金融会社ダイムラー・ベンツ・アジアPte LtdのHans-Juergen Schnell重役(MD)によると、インド、日本、中国、オーストラリアをカバーする地域に展開する73のビジネス・ユニットに対して、センターは銀行に類似したサービスを提供する。センターの業務にはプロジェクト・ファイナンス、貿易金融、キャッシュ・マネージメント、一般的な資金調達、投資家や債権者との関係調整が含まれると言う。(ST,BT,LZ:9/5)
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