1995-03-06 ArtNo.750
◆<馬>デリバティブ取引は不要:首相
【クアラルンプル】マハティール首相は3日、デリバティブ取引をマレーシアが採用する必要はないとの考えを明かにした。
この日催されたハリラヤ・プアサ祝賀会の席上、記者の質問に応じた首相は、「ほんの僅かなミスでも創業233年の歴史を有するマーチャント・バンクが倒産に瀕するような金融商品を何故取引せねばならないのか」と反問、「いずれの金利が上昇するか、いずれの馬が勝かを予想するのは、ビジネスと言うよりは、ギャンブルに類した投機である」と断定した。首相は、最近カリフォルニアのオレンジ・カウンティーがデリバティブ取引に失敗、倒産した後、中央銀行にデリバティブ取引を停止するよう指示したが、中央銀行は、監督さえ十分に行えば依然として取引を続けることができると回答したと言う。首相は「商品取引なら監督もできるだろうが、自分はこの種の取引は不要と思う」と重ねて強調した。(ST,BT,LZ:3/4)
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