1996-09-06 ArtNo.7499
◆<星>電子業況の不振でフラット工場の需要減退
【シンガポール】電子業況の不振から今年第2四半期にはジュロン・タウン公社(JTC)のフラット工場需要が減退した。
JTCが4日発表したところによれば、同期には3万8750平米のフラット工場の賃貸契約が解約され、これに対して新規契約は3万1400平米にとどまった。過去1年間の四半期当たり平均解約スペースは2万5000平米で、第2四半期の解約レベルは異常に高い。この種の工場の30%は電子企業に賃貸されており、同期に多くの電子会社がその操業スペースを縮小したことが窺える。またフラット工場の同期の需要は昨年同期比1.3%の伸びにとどまり、第1四半期の2%の伸びを下回った。この種の工場スペースの稼働率は第1四半期には96.5%だったが、新規供給も手伝って第2四半期には92.1%に下降した。 これに対して6月末時点の標準工場の需要は214万平米で、昨年同期を10%上回った。第2四半期には3万2000平米が新規賃貸されたのに対し、解約は7350平米にとどまり、稼働率は95.7%の水準を維持した。この種の工場の賃貸スペースに占める電子業の比率は16%にとどまっている。
一方、同期に新規賃貸された工業用地は23.8haと93年第2四半期に記録された16haに続く低調なものだったが、解約されたスペースは僅か4haと、第1四半期の12.8haに比べても一層低水準をマークした。ちなみに公益事業や工業化学関連企業が工場用地の主要なテナントと言う。(ST,BT,LZ:9/5)
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