1996-09-05 ArtNo.7486
◆<星>オーチャード界隈の複数のビルがオン・セール
【シンガポール】小売り市況の低迷が続く中で、オーチャード・ロードに面した複数のビルが売りに出されており、一部オーナーは売値を下方修正している。
5階建て小売りモールと12階建てオフィス・スペースから成る“フォーラム/ザ・ショッピング・モール”の純賃貸スペースは16万5000平方フィートだが、再開発により6万平方フィートのオフィス・スペースを追加できる。ドバイ・インターナショナル・バンク子会社のオーナー、Al Khaleejインベストメンツの希望価格は3億Sドル。DBSランドが所有する20階建て純賃貸面積13万平方フィートの“268オーチャード・ロード”の売値は2億2000万~2億3000万Sドル。ロンドン・アンド・エディンバーグ・トラスト・グループと台湾のパシフィック・エレクトリック・アンド・ワイアー・ケーブル・カンパニーが共同所有するパシフィック・プラザはスコッツ・ロードに面し、築後3年、12階建て。英国企業は50%の持ち株売却を希望しており、パートナーの台湾企業が関心を示しているようだ。410室のホテルと10万平方フィートのショッピング・コンプレックスから成るメリディアンは3月にDFSシンガポールが移転後、新テナントを見いだせないままだが、オーナーのラクシャリー・ホテルズはその希望価格を当初の2億7000万~2億8000万Sドルから2億3000万~2億4000万Sドルに引き下げた。昨年以来買い手が見つからないパラゴン・バイ・ソゴーの売値は7億Sドル、14階建て14万2751平方フィートのオフィス・ターワーを増築する認可も得ている。地元紙は小売り市況の低迷が持続する中で、オーナーらの決断力が一段と高まったものと予想している。(ST:9/4)
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