1996-09-03 ArtNo.7458
◆<馬>専門家、3D建築モデルで米国業界のトップに
【クアラルンプル】マレーシア生まれのL.K.オン氏は16年前に建築技術を学ぶため渡米したが、今ではノーベル賞受賞者のクリストファ・イエン氏と共同でCYLKインクを設立、建築領域における3Dモデル/アニメーション/マルチメディアの応用で米国業界の頂点に立っている。
建築領域におけるマルチメディアの応用は米国でもスタートしたばかりだが、建築物のガレージや駐車場の位置、窓のアングル等のシミュレーションに益々多く利用されつつある。今後は交通の流れ、メインストリートの小売り資産の評価、安全対策の設計への反映等にも利用されるものと見られる。オン氏はシリコン・バリーの中心Cupertino市の再開発プロジェクトにも参加している。オン氏はマレーシアではロー・コスト住宅のデザインにマルチメディアを応用することを計画している。マルチメディア・アプリケーションを用いることにより、より快適な居住環境実現や安全対策の向上が図れる。オン氏によれば、ロー・コストは決して快適さや安全対策を犠牲にすることを意味しない。オン氏は来年この方面の6人の専門家をマレーシアに招きシンポジウムを催す計画だ。これらの専門家は同時に新建築材料や建築技術も紹介してくれるはずと言う。(STAR:9/2)
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