1996-09-02 ArtNo.7440
◆<馬>経済、今年も8.7%成長:戦略国際情勢研究所
【シンガポール】国際的な電子業の不振はマレーシアの輸出を落ち込ませる恐れはなく、今年もマレーシア経済は8.7%の成長を遂げるものと見られる。
南洋理工大学(NTU)が先週金曜(8/30)主催した国際フォーラムの席上、クアラルンプル拠点の戦略・国際情勢研究所(ISIS)のザイナル・アズナム・ユソフ副所長が(DDG)が語ったところによれば、マレーシア経済の牽引役を務める製造業と建設業は今年も二桁成長が予想され、サプライ・サイドに成長鈍化の兆しが生じているものの、急激な落ち込みを見る恐れはない。電子業況の不振に伴う輸出志向産業の成長鈍化が予想されるものの、それは内需志向産業の好調で相殺される見通しだ。後者は今年第1四半期に17.3%の成長を見、昨年第4四半期の14.7%を上回った。需要面でもスローダウンが生じているが、投資は引き続き堅調で、向こう18ヶ月間は成長基調を維持できる。経常収支赤字は今年も180億Mドルの水準に達する見通しだが、MドルはSドルに対し多少強化、向こう数ヶ月間に金利は僅かな上昇を見る見通しと言う。ちなみにザイナル氏は1988年から昨年まで中央銀行経済調査室の主任を務めていた。(ST:8/31)
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