1996-09-02 ArtNo.7439
◆<馬>首相、新文化の創造呼びかけ
【クアラルンプル】マハティール首相は先週金曜(8/30)夜、テレビ・ラジオを通じて独立39周年の祝賀演説を行い、先進国入りを目指すビジョン2020を実現するため“新文化”の創造を呼びかけた。
伝統主義論者は「文化の故に我々は我々であり続けることができ、文化が変質すれば、我々は最早我々ではなくなる」と主張するが、その実文化は変化し続けている。今日のマレー人はハン・トゥアン(マレーの伝説的英雄)時代のマレー人ではなく、1950年代に独立闘争を行った同胞とも異なる。また伝承された文化の一部は好ましいものだが、一部は好ましくない。西欧文化は産業革命の時代にピークに達したが、それは彼らが建設的な価値観を優先したためであり、現在彼らが後退しているとすれば、非建設的な慣行や価値観が文化を停滞させたからである。建設的な価値観をマレーシアの文化に注入し、先進民族に相応しい文化を創造することが重要である。この点に関しては特に模範とする国は存在しないが、諸外国の興亡盛衰の歴史を振り返るなら、ビジョン2020を実現するために吸収すべきエレメントが何かを見いだすことは難しくないという。(NST,MBT,STAR,BT:8/31)
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