1996-09-02 ArtNo.7435
◆<星>デルフィ、OHQ設け域内売り上げ拡大目指す
【シンガポール】世界のトップ自動車部品サプライヤー、デルフィ・オートモーティブ・システムズはアジア太平洋地域本部をシンガポールに設ける計画で、目下経済開発局(EDB)に地域営業本部(OHQ)ステータスを申請している。
ジェネラル・モーターズ・コープ副社長を兼ねるデルフィ社長のJTバッテンバーグ3世によると、同社は2、3ヶ月以内にOHQステータスが認められるものと期待している。昨年のアジア太平洋地域営業額は前年比35%増の11億米ドルを記録、世界売り上げ279億米ドルの4%弱を占めた。ちなみに同社に続く日本電装とドイツのボッシュの世界売上げは各120億米ドルと100億米ドルで、デルフィの営業額は両社の合計を上回っている。今年の域内売り上げは30-35%増加、1999年の目標売り上げ33億米ドルの2分の1を僅かに下回る15億米ドルに達する見通しだ。また世界売り上げは7.5%増の300億米ドルが見込まれている。同社は非中核業務の分離を通じて世界的に製品価格の引き下げを図る計画で、これに伴い当地域のグループ営業額に対する貢献は更に高まる見通しだ。同社は2002年までに売り上げの50%を北米以外の地域から上げることを目指している。デルフィ・アジア太平洋地域社長のウィリアム・エバート社長によると、同社はアジア太平洋地域にこれまでに5億米ドルを投じたが、向こう1、2年間に合弁や単独出資を通じてその額を少なくとも50%拡大すると言う。(BT:8/31)
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