SEAnews 1996-08-30 ArtNo.7410

【クアラルンプル】マレーシアは今世紀末までに年間生産能力合計300万トンの6つの総合的製紙・パルプ工場を有することになる。
リム・ケンヤイク一次産業相が28日語ったところによると、今のところ製紙工場はサバ州に1社存在するだけでが、年間17億Ｍドルの紙／パルプを純輸入しているマレーシアでは、向こう2年間にパルプ／紙産業の積極的な振興策が展開される。年産50万トンのパルプ・製紙工場の建設には20億～30億Ｍドルの投資を必要とするが、マレーシアは必要とする土地、有利な気候、技術、資本を備えており、州政府が大規模な植林に適した土地を準備しさえすれば計画は実行できる。マレーシアの昨年の木産品輸出は森林伐採面積が拡大されなかったにも関わらず、年間130億Ｍドルに達した。パルプ・製紙事業はこうした輸出収入の一層の拡大につながる。木材産業に関しては過去5年間パネルや家具の製造が奨励されたが、今後はチップ、ファイバー・ボード、半製品の製造に力を入れる必要があると言う。(MBT:8/29)