1996-08-29 ArtNo.7400
◆<印尼>バクリー、シンガポール・デザインの自動車製造
【シンガポール】シンガポール唯一の自動車設計会社オートモーティブ・デザイン&テクノロジー(ADT)がインドネシアのコングロマリット・バクリー・グループの自動車プロジェクトの設計を引き受けた。
バクリー・グループは来年から多目的自動車(MTV)の製造に着手する計画だが、ADTは新型車の設計を引き受けた。ADTのパートナーを務めるCMパン氏によると、プジョーの2000CCエンジンを搭載した8人乗りMTVの外観はトヨタPreviaに似ている。最終的に60%の国産部品比率を満たし、国産車として税制優遇措置の適応を受けることも目指している。バクリーとは他のプロジェクトでも提携しており、またADTの最初の作品でもあることから設計料は実施的にゼロと言う。新設されたバクリー・モーター幹部によると、市販価格はトヨタが現地製造しているキジャンとほぼ同レベルの4500万ルピア(S$2.7万)に設定され、97年第3四半期に稼働、年産量は98年度が1万台、その後毎年5000台づつ拡大される。アブリザル・バクリー会長は、また当面は国内市場をターゲットとするが、シンガポールを含む域内市場や欧州市場の開拓も目指すとしている。投資額はこれまでのところ1500万米ドル、最終段階でも1億米ドルにとどまる見通しだ。(BT:8/28)
|