1996-08-29 ArtNo.7390
◆<星>製造業生産ついにマイナス成長記録
【シンガポール】電子業の急激な成長鈍化から6月の製造業生産はついに昨年同月比1.4%のマイナス成長を記録、年初6ヶ月の成長率は10.0%となった。
経済開発局(EDB)が27日発表したところによると、電子業成長率は年初5ヶ月の平均20.7%から2.2%(+16.9%:年初6ヶ月以下同様)に急激に鈍化、このため多国籍電子企業に大きく依存する金属製品、プラスチック製品両部門は各6.2%(+2.2%)と11.5%(+1.1%)のマイナス成長に陥った。電子業の急激な成長鈍化は主にパーソナル・コンピューター(PC)、消費用電子製品、半導体、通信機器部門の落ち込みに伴うもので、Dram(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ)チップの持続的な値下がりが、半導体部門の成長の足を引っ張った。これに反してディスク・ドライブ、その他のコンピューター周辺機器、取り分けプリンターの生産はプラス成長を保った。最も激しい落ち込みを見たのは運輸機器製造部門で19.3%(-6.8%)ダウン、これには海事部門の不振が影響した。この他マイナス成長を記録した部門には電機-9.1%(-2.6%)、電機を除く機械-8.2%(+15.3%)、印刷・出版-2.5%(+3.6%)が挙げられる。また石油精製+7.2%(+11.5%)、化学+7.5%(+11.9%)、薬品+19.2%(+23.5%)、石油化学+2.9%(+2.2%)等はプラス成長を維持した。(ST,BT,LZ:8/28)
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