1996-08-27 ArtNo.7362
◆<星>ディジタル、インターネット・ゲートウェイ構築
【シンガポール】ディジタル・イクウィップメントはシンガポールをアジアにおけるインターネット・ゲートウェイとして利用するとともに、マレーシアのマルチメディア・スーパー・コリドー(MSC)事業に参画する計画だ。
ディジタルのリチャード・タン技術支援課長によると、同氏はパートナーを物色し、今年末までにアジア太平洋地域におけるインターネット・ゲートウェイを構築/運営する任を負うている。今年初にはシンガポール・テレコム(シングテル)に接触したが、シングテルはまだ承諾していない。ディジタルのアジア・ゲートウェイは同社がCIX及びUUNetと共同で所有する世界インターネット幹線に接続するだけでなく、シングネットやパシフィック・インターネットにより構築されるアジア幹線網にもリンクされる。アジアにおける相互の接続は依然として米国経由が主流で、例えばシンガポールとクアラルンプルのEメールの交換はこれまでは米国を経由していた。最近シングネットとパシフィック・インターネットはそれぞれ独自のパンアジア・インターネット幹線を構築、今では直接マレーシアにEメールを届けられるようになっている。
ディジタルはまた世界の企業に同社のパロアルト・インターネット・エクスチェーンジ(PAIX)を通じてインターネット・サービスを構築するよう働きかけている。PAIXを利用すればインターネット・コンテンツのダウンロードを通常回線を通じたものより10倍速く行うことができる。
ディジタルはマレーシアが計画しているMSCにはそのビデオ・オン・デマンド・サービス“メディアプレックス”を提供する計画だ。この他、同社のAltavistウェブ・サイト・サーチ・エンジンのアジア太平洋地域における4つのミラー・サイトの1つがシンガポールまたはクアラルンプルに設けられる見通しと言う。(BT:8/26)
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