1996-08-23 ArtNo.7318
◆<星>島津製作所、S$1500万投じR&Dセンター拡張
【シンガポール】島津製作所は向こう5年間に1500万Sドルを投じシンガポールの研究開発(R&D)センターを拡張する。
シマヅ・アジア・パシフィックPte Ltd(SAP)の高木重役(MD)及び松山重役(GM)が21日催されたAA-6200スペクトロフォトメーター(分光光度計)の発表会の席上語ったところによると、同社が海外にR&Dセンターを設けたのはシンガポールが最初の例で、アジア太平洋市場向けの安価で使い易い分析/計量/医療機器の開発に力が入れられる。同社がシンガポールで開発した最初の製品のAA-6200は液体の化学成分の分析に用いられ、1300万Sドルの売り上げが見込まれている。シンガポールR&Dセンターは別に12のプロジェクトを手がけており、今年12月にはやはり分析機器新製品を発表する予定だ。シンガポールには65人が勤務、目下のところR&Dチームは全て日本人だが、向こう2年間に地元R&Dスタッフ5-6人が雇用される。シンガポールにおけるR&Dコストは日本より30%低く、また1製品の平均開発期間は日本では6-10カ月を要するが、シンガポールでは3カ月で済む。SAPの昨年の営業額は5300万Sドルで、利益は250万Sドルだったが、今年は6000万Sドルの売り上げが見込まれていると言う。(ST,BT:8/22)
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