1996-08-21 ArtNo.7297
◆<馬>マハティール首相、ゴー首相の再統合談話に懸念
【フル・トレンガヌ】マハティール首相は19日、マレーシア連邦への復帰条件に関するシンガポール首相の発言に懸念を表明した。
ゴー・チョクトン首相は最近のナショナル・デー・ラリー演説において「シンガポールが国際競争に順応できず落伍するなら、マレーシアに連邦復帰を懇願せざるを得なくなる。その時復帰の条件を決めるのはマレーシアであり、シンガポールではない」と警鐘した。この点に関して質問されたマハティール首相は、「シンガポールがいわゆるマレーシアが求める条件をどれだけ理解しているのか知りたいものだ」とし、「マレーシアの抱える人種問題を理解しない限り、シンガポールの復帰を認めることはできない」、「シンガポールにも人種問題は存在し、マレー人が取り残されている」、「1965年にシンガポールが連邦を離脱したのはシンガポールのリーダーがマレーシアの現状を認めることを拒んだためであることを認識すべきだ」、「シンガポールがマレーシアの状況を受け入れるなら、我々は時機を見てシンガポールの復帰を認める用意がある」等と語った。(STAR,MBT,ST,BT:8/20)
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