1996-08-20 ArtNo.7276
◆<馬>三菱商事、飛躍的なプレゼンス拡大目指す:槙原社長
【クアラルンプル】三菱商事は目下複数のプロジェクトの事業化調査を進めており、これらのプロジェクトを通じてマレーシアにおけるプレゼンスを飛躍的に拡大する計画だ。
アジア・ハーバード・クラブの会議に出席するため当地を訪れた槙原稔社長によると、個々のプロジェクトに関する決定は一年内に下される。同氏は具体的な計画に触れることを避けたが、製造や加工に関わるもので、事業化調査は最終段階を迎えていると語った。同氏によれば、三菱商事は当初マレーシア人の技術吸収力を低く見積もっていたが、プロトンは予想以上の実績を上げた。日本は技術移転に関してよりオープンな姿勢を採りつつある。10~15年前には三菱商事はほとんど海外トレーニーを受け入れていなかったが、今日では受け入れを拡大している。日本企業が海外進出する際には、現地人とともに働き、政策決定の段階から現地人の参加を求めるべきで、またグローバルな見地から政策決定を行う必要が有る。向こう10~15年間には日本企業の本社は日本だけでなく全世界に展開されるようになる見通しだが、常に日本に目を向けてきた日本企業の経営姿勢がその成長の限界になってきたと言う。(MBT:8/19)
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