1996-08-20 ArtNo.7274
◆<星>サンポエルナ氏、トランスマーコに公開買い付け提案
【シンガポール】インドネシアのタバコ会社PTハンジャヤ・マンダラ・サンポエルナを率いるプトラ・サンポエルナ氏は17日、シンガポール証取(SES)上場のトランスマーコ株主に対して1株6.50Sドルで公開買い付けを提案した。
スタンダード・チャータード・マーチャント・バンク及びスイス・バンクが発表したところによれば、サンポエルナ氏の英国バージン諸島籍の投資会社Mielインベストメント・コーポレーションはこの日新たにトランスマーコの株式880万株を買収、その持ち株比率を32.1%に高めた。これに伴い証券法に基づき過去12ヵ月間に同社がトランスマーコ株に支払った最高価格の1株6.50Sドルで、公開買い付けを提案した。しかし同社の持ち株比率がトランスマーコの総発行株式の50%を超える状況下にのみ、同公開買い付けは実行される。証券業界筋によれば、サンポエルナ氏は新たに取得した880万株の大部分をマレーシア人フー・クンチュン、ウォン・チョンリョン両氏から購入した模様で、両氏が共同所有する投資持ち株会社スタンフォード・ホールディングズはさらに13.4%の持ち株を売却する用意があるようだ。またフー氏は個人名義も含め別に14.3%のシェアを保持している。両氏は今年初にスカムト・シア氏から1株13.50Sドルで550万株を買収したが、ここ数日間に平均1株5.25Sドルで240万株を手放している。トランスマーコ株は今月初の2週間に67%値下がりしたが、先週は公開買い付けにより取引が停止されるまでに66%アップ、6.75Sドルまで回復した。(ST,BT,LZ:8/19)
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