SEAnews 1996-08-19 ArtNo.7256

【シンガポール】マルコ・ポーロ・デベロプメンツ(MPD)は、アードモア・パーク・コンドミニアム・プロジェクトで20億Ｓドルの売上を見込んでいる。
ＭＰＤのデービッド・ローレンス重役(MD)が16日催された、5億3000万Ｓドル借款契約調印式後語ったところによると、第1期の2棟220ユニットの販売で、約11億Ｓドルの売上が既に達成されており、2885平方フィートのユニット価格は465万～600万Ｓドル、ペントハウス4ユニットのそれは各1390万Ｓドルだった。残された110ユニットの最後の1棟は来年下半期に売りに出される。同社は第1期分の7ユニットを留保する方針を決めた。これらは第2期販売の留保分と合わせて、将来売りに出される。同社は政府の不動産投機抑制措置後、第1期販売のターゲットを10％ほど下方修正したが、7ユニットに対する香港投資家等の非公式な購入オファーから見て、市場のバイヤーは10－15％余計に支出する用意が有るものと見られる。このため第2期販売の際の価格は多少高めに設定される。マルコ・ポーロは同プロジェクトに8億Ｓドルを投入する必要が有り、土地コストと開発コストがほぼ半々となっている。この日取り入れられた借款の内4億Ｓドルは既存債務の返済に当てられ、残りの1億3000万Ｓドルとコンド販売収入がアードモア・パークの開発費に充当される。ケインヒルの永久所有権付き土地に建てられた既存のアパートは来年初に取り壊され、2000年の完成を目処に30階建て110ユニットのビル3棟から成る豪華コンドミニアムが建設される。
ドイチェ・モルガン・グレンフェルは同開発事業の純益を9億8300万Ｓドルと算定、これによりマルコ・ポーロの純益は96年度の1億6200万Ｓドルから98年度の2億4390万Ｓドル、99年度の3億310万Ｓドルに拡大すると予想している。(BT,ST,LZ:8/17)