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1996-08-19 ArtNo.7254
◆＜星＞米中関係改善で東亜に空前の安定時代出現：リー氏
【シンガポール】リー・クアンユー上級相は16日、米中／中台関係の改善から東亞に空前の安定時代が出現しつつ有り、インドネシアに生じた最近の波紋もスハルト大統領の指導力により大過なく乗り切ることができるだろうと語った。
この日自身の選挙区タンジョン・パガルでナショナル・デーのラリー演説を行ったリー氏によると、昨年は李登輝台湾総統の米国訪問をきっかけに中米／中台関係に危機的状況が生じたが、中国の主要な関心事は台湾そのものよりも、台湾独立の動きに対する米国の姿勢である。中米両国指導者の数度にわたる接触後、中国は台湾独立の動きを支持せぬ米国の保証を得、また両国トップ官員の定例会議を催し、長期的見地に立って2国間関係を促進する合意も得られた。たとえ次期大統領選挙で米国に新大統領が登場しても、米国の対中政策が大きく変わるとは思えない。
一方、香港が来年7月1日に中国に復帰後、香港経由の接触も直接接触も大差がなくなり、中国のいわゆる“三通”、台湾の“三不”の課題は、自ずから解決される。このため97年以降は中台間の交通、郵便、通信交流が急速に拡大、2国間の相互補完関係が醸成される。中国は台湾の資本と科学技術を、台湾は中国の広大で低コストな土地と労働力を必要としており、10～20年後には両者の態度も変わり、漸進的統一が実現されると言う。(ST,BT,LZ:8/17)
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