1996-08-17 ArtNo.7243
◆<星>香港ランド、エスプラネード・プロジェクト落札
【シンガポール】ジャーディン・マセソンの不動産部門HKランドは地下鉄シティー・ホールとマリーナ・センター間の地下街建設を含むエスプラネード・モール開発事業の用地を2億9200万Sドルで落札した。
HKランドはさらに1億5000万米ドル(S$2.115億)を投じて33万平方フィートの商業オフィス・スペースおよび6万4600平方フィートの地下ショッピング街(350m)を開発する。HKランドの落札価格は平方フィート当たり738.40Sドルで、2番札のミアベイル・ホールディングズ(OCBC系ストレーツ・トレーディング子会社)の2億2080万Sドル/平方フィート当たり558.33Sドルを、ほぼ3分の1上回っている。他の入札価格を見ると、ジャーパラーが平方フィート当たり476.15Sドル、Winavicインベストメント(ピデムコ・ランド/ウィン・タイ合弁)が同405.57Sドル、ファースト・キャピタル・コープが同379.30Sドルとなっており、アナリストは入札価格の開きは、地下街建設の技術的困難さを反映しており、他の多くの地場不動産企業が入札を見合わせたのもそのためと評している。経営不振の建設/エンジニアリング会社トラファルガル・ハウスの権益を売却し、豊富な資金を有するHKランドは先週金曜以来香港の不動産開発事業2件を買収する等、積極的な投資活動を展開している。某アナリストは、シンガポールにおける入札の成功は同社の域内投資ポートフォリオの拡大に役立ち、ポジティブなニュースと述べている。(ST,BT,LZ:8/16)
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