1996-08-15 ArtNo.7213
◆<馬>マハティール首相子息、ゴールドトロン権益買収
【シンガポール】マハティール首相の次男モクザニ・マハティール氏(35)はセスダック登録企業ゴールドトロンの3.94%のシェア(1500万株)を後者の会長オン・スンキアット氏から1350万Sドル(1株90セント)で買収した。
ゴールドトロンが13日発表したところによれば、これによりオン会長の持ち株は27.8%から23.9%に縮小した。モクザニ氏はこれ以前からゴールドトロンの取締役会に名を連ねていたが、ゴールドトロン株を取得するのは初めてで、シンガポールの上場企業株を取得するのも今回初めてのこと。同買収価格は市価に基づくものだが、ゴールドトロン株価は昨今の電子産業の不振で過去3年来の最低をマークしていた。外国証券業界筋はモクザニ氏がゴールドトロンの4%弱のシェアに関心を抱くとは思えず、何らかの合弁プロジェクトの準備工作ではないかと憶測している。モクザニ氏が会長を務めるトンカ・ホールディングズはこれまでゴールドトロンと度々提携関係を結んでいる。1992年にはペナンに合弁で2000万Mドルを投じプリント基板工場を建設、94年には共同でWBLコープ傘下のクアラルンプル証取(KLSE)上場企業O’コナーの買収を図り失敗している。(ST,BT,STAR:8/14)
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