1996-08-14 ArtNo.7198
◆<星>港湾局、バーチャル・ターミナル契約導入
【シンガポール】シンガポール港湾局(PSA)はアジアの主要な海運ハブとしての地位を維持するため、長期ベースの新たなサービス提供スキーム“バーチャル・ターミナル”契約を導入した。
バーチャル・ターミナル契約は、今後増加が予想される海運会社のコンソーシアムを対象とし、契約期間も単一海運会社を対象とした従来のターミナル・サービス契約(TSA:2年)よりも長い10年。海運コンソーシアムにとって料金安定の利点がある。契約を結んだコンソーシアムはあたかも自前のターミナルのように埠頭を使用できるが、それ自身で埠頭を経営する必要がなく、専属のPSAスタッフ(マネージャー、シップ・プランナー、ヤード・プランナー等)に委ねることができる。また専属スタッフが配置されるため貨物取扱作業の円滑化によるコスト削減も期待できる。この他、当該契約にはTSAにおけるような域内の他の港湾を使用してはならないといった排他条項も含まれていない。PSAは12日、アメリカン・プレジデント・ラインズ、三井OSKラインズ、ネドロイド・ラインズ、オリエント・オーバーシーズ・コンテナ・ラインからなるコンソーシアムと同契約を結んだ。PSAは目下別に3つのコンソーシアムと契約交渉を進めている。この他、中小海運会社をターゲットとした新契約も数週間内に発表される見通しだ。(ST,BT,LZ:8/13)
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