1996-08-13 ArtNo.7183
◆<星>タマセク、シングテルの最大4億5000万株を私募に
【シンガポール】政府投資会社のタマセク・ホールディングズは向こう3年間にシンガポール・テレコム(シングテル)の持ち株の内、3億~4億5000万株(総発行株式の2-3%)を私募により売却、市場に流通するシングテル株のボリュームを拡大、流動性を高める計画だ。
タマセクが11日発表したところによれば、以上の放出量はほぼ1993年に行われた最初の公募規模に匹敵する。同社はOCBCバンクと私募に関する合意に達しており、年間平均1億~1億5000万株の売却を予定している。しかしその実行に当たっては市場動向が配慮される。シンガポール国民が今年末に予定されるシングテルの第2次公募を待っていることから、同社はシングテル株の中期的な売却計画を明らかにしたと言う。リチャード・フー蔵相は先月の国会で、政府がシングテルの第2次公募に投資する国民に総額27億Sドルを補助する方針を発表した。第2次公募の時期や規模、公募価格等の詳細は追って発表される。タマセクはこれまでにシングテルの13%のシェアを手放しており、当初発表した通り中期的には25%の株式を市場に流通される計画と言う。(ST,BT,LZ:8/12)
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