1996-08-13 ArtNo.7181
◆<星>クリエイティブ、初の通年の損失US$3760万計上
【シンガポール】クリエイティブ・テクノロジーは96年6月期決算で売上は9%増の13億800万米ドルを記録したものの、ついに3760万米ドルの初の通年の損失を計上した。
クリエイティブは95年6月期には通年で2650万米ドルの純益を計上、1株益は30米セントだったが、今年度は1株当たり43米セントの損失となった。第4四半期に限って見ると、前年同期の2400万米ドルの損失を59%上回る3810万米ドルの損失となり、これにはシンガポールにおけるCD-ROMドライブ製造業務停止に伴う1200万米ドルの引き当てや、8倍速CD-ROMドライブ及び第1世代VL-Busグラフィック製品の値下がりに伴う2170万米ドルの在庫調整が影響した。また同期のグロス・マージンもCD-ROMドライブ関連製品値下がりの影響を受けた。アナリストらは第4四半期のクリエイティブの業績に関して平均2000万米ドルの損失、最悪でも3500万米ドルの損失を予想していたが、実際の損失はこうした予想を上回った。しかしシム・ウォンフー会長は「クリエイティブはオーディオ、マルチメディア市場で依然として強力なポジションを占めており、世界的なマルチメディア市場の拡大から恩恵を享受できる。引き続き斬新な技術の開発、取り分けインターネット関連のオーディオ、3Dグラフィック製品の開発面で業界をリードして行く」と強気な見通しを示した。(ST,LZ:8/11)
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