【バンコク】韓国の鮮京(Sunkyon)は、ナショナル・ファティライザー・コーポレーション(NFC)の硫酸工場建設を破格の安値で落札した。
プロジェクト・コンサルタントのフォスター・ウィラーは建設コストを14億7500万バーツと見積もっていたが、鮮京の落札価格は10億バーツを下回った。Mab Ta Phut工業団地に設けられる工場は98年2月までの完成が目指され、年間46万2000トンの硫酸を製造する。製品は全てNFCが肥料原料として利用する。また副産品として11.5MW(メガワット)の電力が生産される。NFCはまたオーマン乃至はカタールに3億米ドル余を投じて日産1200トンの尿素工場の建設も計画しており、完成すればサウジ・アラビアからの輸入に比べ大幅にコストを削減できると言う。(BD