1996-08-12 ArtNo.7167
◆<星>コンパックの攻勢でノートブックPC市場の競争熾烈化
【シンガポール】コンパックが市場シェア奪回を目指す攻勢に転じたことからシンガポールのノートブックPC(パソコン)市場の競争が熾烈化しそうだ。
コンパック・アジアのポール・チャン重役(MD)によると、同社はこれまでノートブックPC市場を重視していなかったが、新製品アーマダの市場投入にともない販売/サービス体制を強化して東芝に奪われた失地の回復を図る。ノートブックPCの値下がりや性能アップ、加えて出張先での通信手段としての利用拡大等から、需要は拡大しており、シンガポールの今年の市場規模は昨年を27%上回る7万1000台、1台3000Sドルとして、その額は2億Sドルを超える見通しと言う。コンパックのノートブックPCは当地市場の12%のシェアを占めており、東芝のそれは33%、この他、テキサス・インスツルメンツ、IBM、エイサー、NEC等の製品が販売されている。東芝製品の販売担当者によると、同社製品は月間平均2000台程度の売れ行きで、通年で昨年比20~25%増が見込める。同氏は市場シェアも5~10%ポイント上乗せできそうだとしている。(LZ:8/10)
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