1996-08-10 ArtNo.7153
◆<星>アクマ、ロシア企業と通信インフラ契約/衛星通信合弁も
【シンガポール】Acmaは7日、ロシアのエネルギー独占企業Gazpromと通信システム構築に関わる1億6800万米ドルの契約に調印するとともに、後者と衛星通信サービス市場開拓のための合弁事業を進める計画を発表した。
アクマの発表によれば、同社の完全出資子会社LityanシステムズはGazpromの天然ガス・パイプラインに沿って通信網を構築する契約を獲得した。Gazpromは2010年の完成を目指し、北極点に近いヤマル半島から欧州に至る5000キロ以上、総額250億米ドルのパイプライン敷設事業を手掛けている。リーティエンは全長3500キロの光ファイバー・ケーブル、45ステーション、電話4000チャネル、3500モービル/ポータブル・ラジオ・ステーションを含むデジタル通信網を構築する。工事は来年初に着手され、主要工事は1998年末までに完成する。
リーティエンは4年前にシベリアにおける同様の工事を1億6000万米ドルでGazpromから受注しており、契約調印式に臨んだGazprom幹部は残余部分の工事契約も同社に発注する可能性は少なくないとしている。
一方、Gazpromは来年第1四半期までに2通信衛星を静止軌道に打ち上げる計画で、アクマと合弁会社を設立し、これら衛星を通じた通信サービスのマーケッティングを行う。各衛星のコストは8000万米ドルで、関係合弁契約は来年調印されると言う。(ST,BT,LZ:8/8)
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