1996-08-10 ArtNo.7149
◆<星>上半期に8.9%の成長達成:首相
【シンガポール】シンガポール経済は今年上半期に8.9%の力強い成長を遂げたものの、通産省は世界的な電子業況不振の影響を配慮し、通年の成長見通しを7-8%に0.5%ポイント下方修正した。
ゴー・チョクトン首相は8日夜発表のナショナル・デー祝賀演説の中で以上の消息を語ったが、このことは第2四半期の成長が7-7.5%の範囲だったことを意味する。第1四半期の成長率の見直し結果の如何によるが、仮に大部分のエコノミストが予想する通り、第1四半期の成長が10.7%レベルを保たとすれば、第2四半期の成長率は7.2%にとどまり、エコノミストらの平均予測値7.6%を下回る。通産省は月曜に第2四半期の経済データの詳細を発表する。
首相によれば、今年上半期の製造業投資約定額は38億Sドルを記録、通年では目標とする75億Sドルのレベルにほぼ到達できる見通しだ。上半期には4万3600人分の新規就業機会が創出され、生産性の伸びは2.3%だった。これは第2四半期の生産性の伸びが大幅に鈍化したことを意味する。第1四半期には4%の伸びが記録されていた。
シンガポールの製造業の約半数(44%)は電子産業に関係しており、世界的な電子業況不振の影響は避けられない。通産省は第1四半期の予想外の好調な経済成長が確認された後、今年通年の成長見通しを7-8%から7.5-8.5%に修正したが、今回再度7-8%に下方修正した。(BT,ST,LZ:8/9)
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