1996-08-07 ArtNo.7121
◆<星>経済、今年も9%の成長率維持:米国大使館
【シンガポール】シンガポール駐在の米国大使館は、シンガポールが今年も9%近い経済成長を遂げるとの見通しを発表した。
米国大使館がこのほど発表した「シンガポール経済動向レポート:1996年7月刊」によると、電子業界の周期的景気下降と石油精製マージンの縮小にも関わらず、シンガポールの景気見通しは全般的に楽観でき、世界経済が現在の拡大コースをたどり、アジア近隣諸国が引き続き成長を遂げ、シンガポールがコスト上昇を抑制する限り、向こう数年もシンガポールの経済見通しは明るいと言う。
エコノミストらは6月の国産非石油製品輸出が実質2.1%(名目6.1%)ダウンしたのにともない成長予測を平均8%に0.5%ポイント引き下げている。また米大使館レポートは、繊維と製油を除く全業種の好調を予想した通産省の景気予測調査結果を引用しているが、BT紙と国立シンガポール大学ビジネスR&Dセンターが行った最新の調査では、ビジネス情緒は下半期に急速に悪化、中小企業は特に悲観的になっている。(ST,BT,LZ:8/6)
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