1996-08-06 ArtNo.7105
◆<星>ダイアモンド、トップ・グラフィック・ベンダー目指す
【シンガポール】米国企業ダイアモンド・マルチメディアは来年中にアジア太平洋地域のトップ・グラフィック・ベンダーになることを目指している。
去る6月にシンガポールに設けられたアジア太平洋地域本部のブライアン・ロー取締役によると、ダイアモンドは米国/欧州における成功をアジア太平洋地域においても再現することを目指している。同社が中核とするVGA(ビデオ・グラフィクス・アクセラレーター)の売上は昨年130%の成長を見たが、インターナショナル・データ・コーポレーションの報告によれば、ダイアモンドは昨年世界市場の40%を占め、トップVGAメーカーにランクされた。
1995年4-6月のダイアモンド売上は前年同期比134%増の1億8800万米ドル、純益は2倍の1100万米ドルを記録した。ロー氏によれば、来年はアジア太平洋地域売上を今日の倍の総営業額の2分の1に拡大することを目指す。このため来年はシンガポールにロジスティクス・センターを設け、中国、香港、韓国、オーストラリアにセールス事務所を開設する。
今年末までに予想されるインターネットの次ぎのトレンドは3Dグラフィックとサウンドで、同社はインテルがそのチップに3D技術を搭載する以前に、こうした潮流を先取りする計画だ。同社のファイアーGL2000、ステルス3Dはいずれも3Dアニメーション機能を有し、インテルのペンティアム・チップ上で動作する。クリエイティブも同じ方向を志向しているが、まだペンティアム上で機能する3D-VGAを売り出していない。
同社は企業買収を通じて新技術の導入を図っており、こうした技術にはネットワーキング、広帯域、コネクティビティー(高速インターネット・アクセス技術)が含まれると言う。(BT:8/5)
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