1996-08-05 ArtNo.7093
◆<馬>MRCB、3Dレンダリング・システムの製造販売権獲得
【クアラルンプル】マレーシアン・リソーシズ・コープBhd(MRCB)は2日、オーストラリア拠点のジーノテック・インクと、後者が開発した2次元のイメージを3次元に転換する3Dレンダリング・システムのディスプレーをマレーシアで製造、世界市場で販売することに関する覚書を交換した。
しかしMRCBのカリド・アハマド会長によれば、同社は製造事業に進出する計画はなく、むしろエージェントとして他のマレーシア企業に同システムを売り込むことを計画している。最初の製品がいつマレーシア市場に投入されるかは、ジーノテックによる商業開発の進捗にかかっていると言う。一方、ジーノテックのニール・スピークマン会長によると、2カ月前に開発されたばかりの同システムは電子ゲーム、テレビジョン等、およそマルチメディアが採用されているところならどこにも応用できる。最大の特徴は、同システムはハイスピード・ロジック及びシグナル・プロセッシング・サーキットにより制御された先進的なアイ・トラッキング/サーボ・システムで、特に3Dグラスや3Dシステムを用いる必要がないこと。韓国のサムスンは既にハードウェアーの製造権を得て、世界市場に同システムを売り込む準備をしている。サムスンだけでなく、TV経営者、TV放送者、ビデオゲーム製造業者、PC(パソコン)ボード開発/製造業者、マルチメディア企業、PC会社等が同システムの製造権獲得を希望していると言う。(MBT,STAR:8/3)
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