1996-08-05 ArtNo.7090
◆<星>ST社、香港企業と合弁でレストラン/娯楽市場開拓
【シンガポール】シンガポール・テクノロジーズ・インダストリアル・コーポレーション傘下のセイフ・エンタープライジズと香港の嘉禾(グランド)グループが東南アジアのレジャー/レストラン市場の開拓を目指し対等出資で設立したイークワナクス・コンセプト社は、サンフランシスコ拠点のスターズ・レストラン/カフェーの域内チェーン展開に乗り出した。
スターズ・レストランのオーナー、ジェレミア・タワー氏によると、10月にChijmesにオープンする同社にとって東南アジア初の店舗は床面積1万平方フィート強、投資額は300万Sドル。同社は今後数年間にイークワナクスとの提携下にマレーシア、日本、オーストラリア、タイ、香港等に少なくとも5店を展開する計画だ。ハーバート大学建築学科卒のタワー氏は72年からレストランの経営に乗り出したが、昨年の米国における営業学は1000万米ドル、数年内には営業額の80%がアジア太平洋地域売り上げで占められるものと予想している。
セイフと嘉禾グループは1994年に授権資本1200万Sドルのイークワナクス・コンセプツを設立、域内におけるテーマ・パークの開発を手掛けるとともに、営業ライセンス取得を通じて各国の著名レストラン/喫茶店/レジャー施設の東南アジアにおける経営を引き受けている。イークワナクスの趙之仁重役(MD)によると、同社は今年2月には米国サンフランシスコ拠点のSpinelliカフェーをアマラ・ホテルに開設したが、僅か数カ月で利益を計上、ブギス・ジャンクションの第2店舗は今週開店する。同社は年内にシンガポールに5店をオープン、来年はマレーシアに10店舗を設ける計画だ。同氏は営業状況に関する具体的な数字を示さなかったが、同業界の競争も激化しつつあると言う。(LZ:8/3)
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