1996-08-02 ArtNo.7058
◆<星>電信局、完全自由化に向け新参者のハードルに調整
【シンガポール】シンガポール電信局(TAS)は、シンガポール・テレコム(シングテル)により長期にわたり独占経営されてきた電気通信市場の完全自由化に向け、新規参入者を威圧するハードルに調整を加えている。
マー・ボータン運輸通信相が水曜(7/31)催されたセル式電話会社モービルワンの本部ビル起工式の席上語ったところによると、異なるオペレーターにより運営されるネットワーク間の接続に関して合意が得られるまでには、コストや接続料を含む技術や管理面での様々な問題が解決されねばならない。TASは既に同問題でライセンス取得者が相互に接続を認め合うことを義務づけ、当初3年間の接続料を設定している。
第2のハードルはインフラや施設の共同使用問題で、TASは全てのオペレーターが高速道路や地下鉄トンネル等の制限された環境の下で、設備室やアンテナ装備を共用するよう義務づけている。
総じて移動体通信領域における新たな競争環境に対応することは、TASにとっても基礎電気通信事業に競争原理が導入される2000年に向け準備を整えることにつながると言う。(ST,BT,LZ:8/1)
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