1996-08-02 ArtNo.7057
◆<星>EDB、年間S$100億製造業投資獲得目指す
【シンガポール】シンガポールの年間製造業生産が向こう10年間に2000億~2500億Sドルのレベルに達するには、年間投資約定額を100億Sドルのレベルに引き上げる必要がある。
経済開発局(EDB)のフィリップ・ヨー会長がEDB発足35周年のディナー・パーティーに先だってBT紙のインタビューに応えたところによれば、製造業投資約束は1985年の11億Sドルから昨年の68億Sドルに拡大、こうした成果は得難いものだが、依然として不十分と言う。最近リー・シエンロン副首相は今年の投資目標を75億Sドルとするとともに、85億Sドルに達する可能性もあると語った。2006年の1人当たりの付加価値生産を現在の30万Sドルから50万Sドルに引き上げることを目指すヨー氏は、「シンガポールの投資誘致の最大の武器はキー・プロジェクトに対して共同投資を行い得ること」と語る。EDBは10億Sドルのクラスター・デベロプメント・ファンドを運営しており、戦略プロジェクトにはシード・ファンドを提供できる。今日税制優遇措置は最早普通のことになっているが、シンガポールが資金と技術を提供し、プロジェクトの実行を確保し得るなら、依然として競争力を維持できる。投資誘致のキー・エリアは電子と化学(石油/薬品を含む)で、今日のこれら両部門の製造業生産に占めるシェアは50%と14%だが、ゴールは50%と25%にすること。電子業では半導体、化学ではエンジニアリング・プラスチック等の特殊化学に照準が合わされる。これら両部門は互いに関連しており、片方が成長すれば、他方もこれに応じて成長するが、逆に片方が不振に陥れば他方も影響を受ける。そのため強靭な胃袋でこれらを消化し、あらゆる手だてを講じて実行する気概を持たねばならない。もしその気概がないなら修道院にでも隠遁する他ないと言う。(BT:8/1)
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