1996-07-31 ArtNo.7032
◆<馬>マレーシア・インクはスマート・ウェイ:首相
【ランカウィ】長期にわたり、民間企業は勤労者を搾取するもので、政府と公共部門の務めは、こうした企業に懲罰税を科し、できるだけビジネスの効率を低下させることと考えられてきたが、マレーシア・インク・コンセプトはこうした伝統的な観念を逆転させることにより、マレーシアに成長と繁栄をもたらした。
マハティール首相は29日に催された“スマート・パートナーシップ”と題する第2回ランカウィ国際会議の席上、公共部門と民間部門、そしていわゆるポリティカル・マスターの3者協力の上に築かれたマレーシア・インクに労組の参加が得られぬことが、唯一の遺憾な点であると語った。首相はさらに「こうしたマレーシアの繁栄を、政治家、取り分け首相と結託したビジネスマンの成功と貶すものも有るが、その実首相や政治家と何のコネもない多くのビジネスマンが成功している反面、首相と親しい少なからぬビジネスマンが失敗している」と指摘、「政治家や公務員がビジネスマンと密接な関係を結ぶことは不可避であり、マレーシア・インク・コンセプトの下では、政治家も公務員も進んでビジネスマンに接近し、問題の解決に協力せねばならない」と強調した。(MBT,STAR,BT:7/30)
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