1996-07-31 ArtNo.7027
◆<星>政府、GDP成長予測に見直しも:通産相
【シンガポール】シンガポール通産省は、目下進めている各業界の業況見通しのモニター結果次第では、今年の7.5~8.5%の国内総生産(GDP)成長予測に見直しを加える。
ヨー・チュートン通産相は29日、ジュロンの工作機械工場の開所式に出席後、取材陣のインタビューに対して以上の消息を語った。電子業況の低迷の影響について同相は、ナショナルデーの首相演説で最新の経済予測が発表されるはずと答えたが、記者から成長予測を下方修正する可能性を問われると、業界の意見を検討した上で修正が必要かどうか決めると答えた。
政府は5月に第1四半期の10.7%の成長が確認された後、通年の成長予測を0.5%ポイント上方修正したが、6月の国産非石油製品輸出(電子部門が大きい比重を占める)が6.1%下降するなど、このところ暗いニュースが続いている。ヨー通産相は、米国の半導体BBレシオが3月に底入れしたことから、今年後半には生産が回復するのではないかと期待を表明した。(ST,BT,LZ:7/30)
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