1996-07-30 ArtNo.7015
◆<星>インド・ソフト会社NIIT、ASEAN市場開拓目指す
【シンガポール】インドのソフトウェア企業、ナショナル・インスティテュート・オブ・インフォメーション・テクノロジー(NIIT)は、向こう3年間にシンガポールの子会社を、製造業界に情報技術(IT)ソルーションを提供するASEAN域内のトップ3に浮上させる計画だ。
NIITのRahul Patwardhan社長(ASEAN担当)によれば、同社は以上の目標を、米国ソフト企業Cincom Systems及びRoss Systemsとの提携を通じて達成する。9カ月前にシンガポールに地域本部を設けて以来、ASEAN域内売上は2000万Sドルに達しており、来年は2倍の4000万Sドルを目指す。同社の昨年の世界売上は1億2500万Sドルだった。ASEAN進出以来9カ月、同社はその目標をほぼ実現しており、向こう12カ月間にはマレーシアとフィリピンに新オフィスを設ける計画だ。これまでにシンガポールに2つ、タイとインドネシアに各1つオフィスを設けており、インドネシアには最近同社にとって最初の海外ソフトウェア工場を開設した。
NIITが先週協力契約を結んだ米国企業Cincomは国防/電子/ヘビー・エンジニアリング/電気通信等、エンジニアリング関連の専門ノーハウを有し、年商2億米ドル。Rossの年商は8000万米ドルで、食品/紙/化学等、軽工業領域の専門知識を有する。NIITは最近シンガポール国防省の金融システム構築に関わる650万Sドルの契約を獲得、総理府ともビジネス関係を結んでいる。NIITは国家コンピューター局(NCB)から最大1000万Sドルまでの政府契約に入札する資格を認められている。(BT:7/29)
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