1996-07-29 ArtNo.6996
◆<星>5月の電子産業生産16.3%アップ
【シンガポール】シンガポールの電子産業生産は5月に16.3%の成長を見、年初5カ月を通じた成長率は20.7%となった。
しかし経済開発局(EDB)は先行きの見通しは依然不透明としている。政府の15%の電子産業成長見通しは楽観的と評していたエコノミストらは、6月の国産非石油製品輸出の伸びがマイナス6.1%と報告された後、今年通年の電子部門成長率を10.5%に下方修正しており、ビッカーズ・バラス・インベストメンツのアナリストは今年の製造業成長率予想を当初の10.2%から9.3%に、通年の国内総生産(GDP)成長率も8.5%から7.3%に改めている。
EDBが26日発表した工業生産指数月間レポートによれば、5月の製造業全体の成長率は10%だった。サブセクターを見ると、塗料/薬品部門と機械部門はそれぞれ27.1%と25%と、最も好調な成長を記録、石油製品も高水準な需要が持続、11.4%の成長を見た。6月の貿易統計によれば、中国への中継輸出が急増し、香港向けの石油製品輸出が好調な伸びを見た。しかし運輸機器は海事運輸部門の不審で-7.3%、電機はモーター/スイッチ/バッテリー/家電の需要減で-5.4%、、プラスチック製品はプラスッチック原料/包装材料の減産で-4.1%、工業化学品はメンテナンスに伴う操業停止で-0.3%と、それぞれ落ち込みを見た。また印刷出版部門と金属加工部門は各2.2%と2.1%の僅かな成長にとどまった。(ST,BT,LZ:7/27)
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