1996-07-26 ArtNo.6971
◆<馬>マルチメディア・ハイウェイ推進で新会社設立
【クアラルンプル】マレーシア政府はマルチメディア・スーパー・コリドー(SMC)計画を推進するためミニストリー・オブ・ファイナンス・インコーポレーテッドの傘下にマルチメディア・デベロプメント・コーポレーションSdn Bhd(MDC)を新設した。
マレーシア・マイクロエレクトロニクス・システムズ研究所(MIMOS)のトゥンク・アズマン所長(DG)が24日語ったところによると、MDCはMSC関連の入札審査業務等を手掛けることになる見通しだ。MSC事業の総投資額は500億~1000億Mドルと見込まれ、これまでに発注された唯一のMSC関連契約、テレコム・マレーシアBhdによる電気通信インフラ構築のコストは50億Mドルと見積もられる。MIMOSのモハメド・アリフ副所長によると、MSC内の国際通信パイプ・ケーブルのキャパシティーは毎秒20ギガ・ビット、各ビルを結ぶ光ファイバー・ケーブルのそれは毎秒155メガ・ビット、ビル内の同軸ケーブルは毎秒10メガ・ビットになるもようだ。
一方、マハティール首相が来週木曜プトラ・ワールド・トレード・センターで開幕式を主宰する“マルチメディア・アジア96”展示会議(開期3日)の会場では、MSCに進出する企業に対する税制優遇措置等の課題も話し合われる見通しだ。同セミナーには大前研一氏、日本電信電話(NTT)のコジマ・マサシ氏、シティー・コープのジョン・リード会長等が出席する他、マイクロソフトのビル・ゲーツ会長がビデオ・コンファランスに参加する。(NST,MBT:7/25)
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