1996-07-26 ArtNo.6968
◆<星>CSM、0.25ミクロン技術にS$1.6億投資
【シンガポール】政府系シンガポール・テクノロジー傘下のチャータード・セミコンダクター・マニュファクチュアリング(CSM)は1億6000万Sドルを投じて0.25ミクロン技術を開発する。
国家科学技術局(NSTB)が新設した2億Sドルの半導体加工能力開発基金(SPCD)の補助を得て進められる同プロジェクトにはマイクロエレクトロニクス研究所(IME)/国立シンガポール大学(NUS)/南洋理工大学(NTU)も参加する。新技術は単一のウエハー上により多くのトランジスターをパックし、更に高速で高性能な半導体チップを製造するのを可能にする。24日に調印された共同研究協定の下、CSMは全プロジェクトの調整役を務めるとともに、モールド開発や技術の統合を担当、IMEは先端的材料の分析を進めるとともにCSMと共同で先進的モールドの開発も手掛ける。NUSとNTUの教師や学生は実験室における研究を担当、また独自に半導体装置に関する研究を進める。 CSMは1999年までに最低10億Sドルを投じ初の海外ウエハー・ファブを設ける計画で目下、ジョホール、中国、アイルランド、スコットランド、ウェールズ、イスラエル、米国で候補地を物色している。CSMのタン・チェンボク社長は最近の電子業況の不振に触れ、「数億ドルのプロジェクトを進める際は常に市況の先行きが懸念されるが、生存競争を続ける限り、明日のために今日投資をせねばならない」、「誰もが今年第4四半期がトンネルの出口になることを望んでいる」等と語った。同氏によると、市況の低迷で同社業務の成長は鈍化しているが、ウエハーの製造を縮小した事実はないと言う。(ST,BT,LZ
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