1995-03-01 ArtNo.695
◆<星>通産省、今年の成長予測7.5~8.5%に下方修正
【シンガポール】シンガポール通産省は今年の経済成長予測をこれ以前に発表した8~9%から7.5~8.5%に下方修正した。
通産省は27日に催された94年度年次経済報告会の席上、以上の見通しを明らかにするとともに、経済成長予測を下方修正した理由として米国連邦準備制度理事会の相次ぐ金利引き上げ、メキシコ・ペソの下落、神戸地震、不透明な中国政局を挙げた。相対的単位労働コストの上昇に伴う競争力の減退で85年の景気後退が再現するのではないかとの懸念に対して、通産省スポークスマンは、政府は関係課題を注視しており、他国のコスト競争力と比較した上で、外人労働者雇用規制を緩和したり、地元企業の海外投資を促進する等の措置を講じると語った。 通産省の経済報告によれば、昨年第4四半期の経済成長率は8.3%で、第2、第3四半期の成長率もこれ以前に発表された9.5%/10.2%から9.5%/10.9%に修正された。これにより昨年通年の成長率は一昨年と同じ10.1%となり、2年連続の2桁成長となった。主要経済領域がいずれも良好な成長を遂げ、特に製造業と建設業が好調だった。また域内経済の力強い成長と主要輸出市場の持続的復調が、国内経済の活況に寄与したと言う。(ST,BT,LZ:2/28)
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