1996-07-24 ArtNo.6947
◆<馬>対日輸入の停止はないが、日本は赤字解消支援を:首相
【クアラルンプル】マレーシアは対日輸入を停止する考えはないが、日本はマレーシアの貿易赤字軽減を支援すべきである。
マハティール首相は22日催されたホテル・ニッコー・クアラルンプルの開所式の席で以上のように指摘した。首相によれば対日貿易赤字はマレーシアの貿易収支の赤字の総額を上回る。マレーシアは輸入削減により、収支の均衡を図る必要があり、特に大幅な赤字を抱えた国からの輸入を抑制する必要がある。マレーシアは引き続き日本からの輸入を継続するが、日本、取り分け観光業界はさらに多くの日本人旅行者をマレーシアに送り込むことにより、収支の改善を支援できる。今日日本人の海外旅行者は3000万人にのぼるが、その内マレーシアを訪れたものは25万人に過ぎない。マレーシアが何故それほど日本人旅行者に人気がないか分からないが、日本からマレーシアへの航空座席は確かに不足している。日本航空子会社のホテル・ニッコーはこうした問題の克服を支援できるはずと言う。30階建て470室(スイート14室)のホテル・ニッコーの宿泊料は1泊390-6000Mドル。同ホテルは日航と東洋不動産の合弁会社MTJデベロプメントにより開発された。(NST,MBT,ST:7/23)
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