1995-02-28 ArtNo.694
◆<越>プコク島オフショア金融センター構想に銀行界懐疑
【ハノイ】バンクーバー拠点のメコン・ホールディングズLtdは子会社のプコク・アイランド・ディベロプメントLtdを通じて5億米ドルを投じ、ベトナム南部のプコク島(600平方キロ)に港湾、空港、輸出加工区(EPZ)等も備えたオフショア・バンキング・ツーリズム・センターを開発する計画だが、銀行家らは同構想に懐疑を表明している。
シンガポールのコー・ブラザー・グループもやはり5億米ドルを投じて工業/観光施設を開発するマスター・プランを立案、既に92年にベトナム当局と仮契約を結んでいる。両計画は多くの重複する内容を含んでいるが、メコン・ホールディングズはロンドンの法律顧問を招聘して計画書を作成、ベトナム当局に提出する方針だ。当初異論の多かったマレーシアのラブアン島オフショア金融センターは、今では離陸態勢を整えているが、銀行界筋は依然として極めて初歩的開発段階に有るベトナムにおいてこの種オフショア・センターが生き残る機会は、大幅な規制緩和でもしない限り、皆無と評している。(ST,BT:2/27)
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