1996-07-23 ArtNo.6925
◆<馬>企業、キルギス投資でUS$1000万基金設立
【クアラルンプル】マレーシア企業3社は1000万米ドルの基金を設け、キルギスにおける小規模プロジェクトに融資する。
先週81人の代表団を率いてマハティール首相とともに、キルギス、カザフスタン両国を訪問したマレーシア航空(MAS)のタジュディン・ラムリ会長によると、同基金への投資家は今後更に増える見通しだ。マハティール首相は「キルギスを中央アジア市場進出の橋頭堡とすることができ、また豊富な資源に恵まれたカザフスタンにおいては先ず上流部門に進出、その後徐々に下流部門市場を開拓することができる。キルギスはスイスを凌駕する景観に恵まれ、しかも未だ潜在性が開発されていない」と語った。
タジュディン会長は、これを受けてマレーシアのビジネスマンは首相の呼びかけに応じ、ランカウィ島開発の経験を活かして、キルギスのホスピタリティー産業の開発を進めるべきだと指摘した。マレーシア業界はグループでこうした計画を進め、誰がゴルフ・コースを開発し、誰がホテルを建設するかをアレンジすることができる。1企業は1つのプロジェクトに力を集中し、全ての機会を独占することを避けるべきである。また国際的なマーケッティング戦略を立案する必要が有り、マーケッティングに当たってはマレーシア臭を残すべきではない。もしマレーシア人が思い通りの構想を実現しようとすれば、決して成功は望めない。またカザフスタンの新首都建設構想はマレーシアの建築士、インフラ事業会社、サービス企業に多くの機会を提供するはずである。キルギスの開発は遅れており、カザフスタンでは多額な資金が資源開発に投じられているものの、マネージメントの経験が依然不足していると言う。(NST,MBT,BT:7/22)
|