1996-07-23 ArtNo.6923
◆<星>ソフトウェアーAG、倉庫管理ソフトで起死回生目指す
【シンガポール】ドイツ系ソフトウェアーAGは最近発表した倉庫管理ソフト“インテリジョン”で、同社の財政難に突破口が開かれるものと期待している。
インテリジョンは既存のコンピューター・システムからデータを収拾した後、特別な専門知識を有せぬものでも容易にアクセスできる情報データとして再構築する。ソフトウェアーAGのイエン・ミラー副社長(アジア太平洋地域)によると、新製品は倉庫関連データの処理、保守を単純化し、最短時間による処理と最小限のコストを保証する。全世界に配置された同社の450人のスタッフが顧客のためにシステムのインストールを支援する。ソフトウェアーAGは昨年度5000万マルク(S$4650万)の損失を計上、その回復には2年を要すると見られている。ミラー氏によれば、同社は今後最も好収益が見込めるエンタープライズ・システム・ソフトウェアー、データ・ウェアハウジング、アプリケーション・ウェアハウジングの3領域に照準を合わせる。同社はこれまで多くの領域をターゲットとしてきたが、研究開発(R&D)が間に合わず、競争力を喪失した。新製品は財政難の克服に大いに貢献する見通しで、目下倉庫管理ソフトは売上の5~10%を占めるに過ぎないが、2年内にその比率は50%に拡大するものと見られる。多くの企業が倉庫管理データーに注目し始めており、今後需要は急増する見通しと言う。(BT:7/22)
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