SEAnews 1996-07-20 ArtNo.6890

【シンガポール】シンガポール企業12社がコンソーシアムを組織して上海に15億Ｓドルのニュータウンを開発する。
シンガポール・シャンハイ(上海)インベストメント・コンソーシアム(SSIC)と名付けられた同連合には、ＤＢＳバンク、ＤＢＳランド、オーチャード・パレード・ホールディングズ(OPH)、ロー・ケン・フアット、ストレーツ・スチームシップ・ランド、タット・リー・バンク、アジア・インシュランス・カンパニー、エーシアン・ポートフォリオ・スペシャリスツ、ケルン・リインシュランス・カンパニーPlc、大和シンガポール、シンガポール政府投資会社(GSI)、シャンハイ・インターナショナルＡＰＳマネージメントがそれぞれ最大10％を出資する。ＳＳＩＣに2000万Ｓドル(10%)を出資するＯＰＨのリョン・ホンキー重役(MD)がＳＳＩＣの会長に就任した。インテグレーテッド・ハウジング・コミュニティー(IHC)と命名された同プロジェクトの第1期工事では2億Ｓドルが投じられ床面積40万平米が創出される。ＩＨＣプロジェクトは“ＡＭＤＢＰＨＤＳＦＣＳ(上海における外資による国内販売用公共住宅の開発と買い上げに関する行政手続き)”と言う方式に基づいて進められる。中国側パートナーと外国パートナーはそれぞれ土地と資金を出し合って開発を進め、開発された物件は上海市により買い上げられる。上海市は上海中央積立基金管理センターを含む3機関をバイヤーに指名する。ＳＳＩＣは15％の投資収益を保証される他、ＩＨＣタウン内の商業区の30％の開発を任される。
ジョージ・ヨー保健相兼情報芸術相がシンガポール政府を代表し、上海市の徐匡迪市長とともに7月22日にＩＨＣ協力協定に調印する。この日は別に、シンガポール住宅開発局(HDB)と上海市建設委員会の間の技術協力協定、ＳＳＩＣと上海市総合開発総公司の間の合弁協定、合弁会社と買い手の販売協定が調印される。ＨＤＢは上海市建設委員会との協定に基づき、6.15平方キロのサンリン・タウンシップ(三林郷:浦東新区に所属。IHCはその一部)開発のマスター・プランを提供、同時に公共住宅プロジェクトのデザインを支援する。以上の構想はゴー・チョクトン首相が昨年5月に上海を訪問した際、提案したもの。(BT,LZ:7/19)