1996-07-19 ArtNo.6886
◆<印尼>シンガポール拠点のファンドが不動産事業権益買収
【ジャカルタ】シンガポール拠点の投資ファンド、サウス・イースト・エーシアン・プロパティー・カンパニー(SEAPC)は、ジャカルタ市内のアパート及びオフィス開発事業の50%の権益を買収、また3万平米のショッピング・センター開発事業の50%の権益買収に関する当局の認可を待っている。
SEAPCのこれら3プロジェクトへの投資額は明らかにされていないが、アナリストらは1億2000万~1億4000万米ドルの間と見積もっている。シンガポール政府投資会社(GIC)傘下のシープライム・インベストメントPte Ltdは去る2月にクロズド・エンド・ファンドのSEAPCと戦略提携を結び、同ファンドに5000万米ドルを投資したと言われる。グローバル・リアルティー・アドバイザーズにより管理されているSEAPCは上記のアパートとオフィス・プロジェクトの権益を地元不動産開発会社のPTロカ・マンパン・インダ・リアルティーから買収したが、同取引に関与している不動産コンサルタント会社ジョーンズ・ラング・ウートンはSEAPCの動きは、インドネシアの不動産開発への外国資本の参与拡大の兆しと評している。外国投資機関は財政難の地元デベロッパーに魅力的な米ドル建て融資を提供できると言う。(BT:7/18)
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