1996-07-19 ArtNo.6880
◆<馬>プトラ・キャピタル、海底ケーブル製造で合弁協議
【クアラルンプル】バクン水力発電事業に関わる670キロの海底ケーブル納入契約を12億Mドルで獲得した繊維会社プトラ・キャピタルBhdは目下フランスのアルカテル及びイタリアのピレッリとケーブル製造に関する合弁交渉を進めている。
プトラ・キャピタルの新オーナー、アブドゥル・ナシル・アドゥナン氏によると、プトラ・キャピタルが同契約を獲得した条件の1つは外国パートナーと合弁でケーブルを製造することで、同社は合弁会社の支配権益を握るとともに、欧州パートナーから技術移転を受ける。またプトラ・キャピタルはサラワク州カンプン・プエとジョホール州のトゥロック・トゥンガラを結ぶ3本の海底ケイブル敷設工事を請け負ったPWEインダストリーズと後者のコンソーシアムに参加する問題も協議している。
契約取得の経緯に関しては、スー・シーミン前最高経営者(CEO)に率いられるプトラ・キャピタルの経営陣が先ず入札に参加、その後アブドゥル・ナシル氏がこれを引き継いだ。アブドゥル・ナシル氏は去る6月28日にスー・シーミン前CEOからプトラ・キャピタルの30%の権益(1800万株)を買収した。同氏は買収価格を明らかにしなかったが、市価に近い価格だったという。ちなみに6月28日のプトラ・キャピタルの市価は5.65Mドルだった。プトラ・キャピタルを買収対象に選んだ理由は負債もなく、価格も魅力的だったためと言う。アブドゥル・ナシル氏はプトラ・キャピタルの繊維事業の下流部門を開発するとともに、不動産開発やサービス領域への進出も図る計画と言う。。(STAR,NST,ST:7/18)
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